雑記と憶測

ツイッターに書くと長くなる程度の雑な記事の寄せ集め

"おもちゃ"から"サービス"になったゲーム、についての憶測

今や、あらゆるゲーム端末がインターネットに接続されるようになってから久しい。

物心ついた頃からビデオゲームに触れてきたが、ゲーム機所有者の多くがインターネットを利用できるようになったゲーム機というと、任天堂wiiと、ソニーPSPが、馴染みが深いのではないかと思う。インターネットのADSLによる定額制プランの普及云々は、調べれば山と出てくるだろう。

今でこそコンシューマーゲームからスマートフォンアプリまで、インターネットを介してアップデートが行われているが、それもここ最近の出来事ではないか。例えば、wii用ソフトの大乱闘スマッシュブラザーズXまで遡れば、恐ろしいまでにメタナイトが強いと言われている割に、バランス調整がされることもなくオンライン対戦サービスは終了した。

逆に、「インターネットを介してソフトウェアがアップデートできる」という環境ができあがるまで、ゲームは発売されたときのままの仕様を保ちつづけるのが基本だった。初代ポケットモンスターも、とりあえずセレクトボタンを押せば何かしらのバグが発生すると言われ続けて、現在に至る。(もちろん、ポケットモンスタールビー・サファイアのきのみバグのように、重大なバグがデパートで修正が行われるといったケースがあったりはした。)

ビデオゲーム一本を作れば、何かしらのバグが一つはあるというのが、プログラマーの常識的な解釈、らしい。製作者の意図しない挙動のうち面白いものは特に「裏技」と呼ばれ、世界的な知名度を得るものもあった。(公式に用意された裏技もたくさんあるが。)

しかし、時にゲームバランスを根底から覆しかねないバグや「裏技」も多く見つかってしまうわけだが、インターネットでアップデートできないならば回収するくらいしか手立ては無く、コストが嵩むこともあってかそのまま放置されるのが基本だった。場合によっては開き直って公式攻略本に記載されたりもした。それでも初代ロックマンXほど深刻な問題を抱えていると回収されたりしたらしい。

つまり、昔のゲームは買ったら壊れるまでそのままの、「おもちゃ」だったと言えるのではないか。逆に、今のゲームはインターネットでの修正等が行われるのが前提の、「サービス」と言えるのではないか。

だからどうしたという話ではある。ゲームたるもの、面白ければそれで良い。もっと面白くなるならば、なおさら良い。

ただ、サービスは、いつか終わってしまうものだ。オンライン対戦サービスも、アップデートサービスも、一定のサイクルが終われば打ち切られてしまい、それらのサービスの上に成り立っていた要素は遊べなくなってしまう。現に、wiiのソフトなんかはもうオンラインで対戦できないわけだ。

ソーシャルゲームと呼ばれるアプリの殆ども、一部の熱心な運営によるものを除けば、サービス終了とともにただのストレージの肥やしになる。

ここまで読んで頂いて申し訳ないが、自分で書いておきながら文の最後で「サービス」の意味や定義を曖昧にしてしまったし、そもそもこの話には落ちがつかなかった。

ビデオゲームは時代とともに変化し続ける。現在の形が完成形ではないはずだ。ゲームの提供する「遊び」がどう変質していくかはわからないが、昔「おもちゃ」として遊んたゲームのように、時間が立っても手元に残り続け、また遊べるものが、これからもあると良いな、と思った。